ぐう聖 (ぐうせい)の意味とは?新たに生まれたネット用語

いつの時代でも新たな言葉は生まれるもの。

古くはバブル期に物品などを女性に贈らされる男性のことを指す「アッシーくん」

ネットスラングでは「お疲れ様」を省略した漢字変換「乙」や、もともと笑いを意味する「www」が草が生えたように見えることから次第に「草」と変化した事例など、多数ある。

ここ最近、YouTubeでライブ配信をしていたら、「ぐう聖」という言葉がチャット欄に出てきて、読めなかった。

「これは困った」咄嗟の判断で、この「ぐう聖」の箇所をすっ飛ばしたのだが、後に視聴者さんが補足を入れてくれたおかげで、大事故にならずに済んだ。

ことのキッカケは2023年8月に起きた横浜スタジアムでの京田選手の「走塁妨害」疑惑のプレーに関して、京田陽太選手は悪者になったのだが、二塁へスライディングした阪神タイガースの熊谷敬宥選手が「お互いケガをしないためにスピードを緩めた」と発言したことから、「阪神の熊谷はぐう聖だ」ということになったのだ。

走塁妨害 では?京田陽太のセカンドベースカバーが波紋を呼ぶ。阪神球団は連盟へ抗議の意見書を提出へ

ぐう聖 とは

YouTubeのチャット欄に突如現れたネットスラング。

一瞬の困惑が画面越しに視聴者さんに伝わった。なんてアホなんだろうと自分の勉強不足を悔やんだ。

ぐう聖の言葉についての意味は「ぐうの音もでないほど聖人」という表現の略語だ。

「ぐうの音もでない」とは、正論をぶちかまされて反論できないといったときに使われる表現。

また、徳が高く慈悲深い人格者のような人が「聖人」と呼ばれ、人間離れしたイメージが強い。

つまり、ぐう聖とは「言葉にできないほど素晴らしい人」という意味になる。

元ネタは2chなんJの野球選手スレッドで生まれた「ぐう畜」!?

ぐう聖の元ネタは「ぐう畜」というネットスラングの派生語であり、2chのなんJ・野球chで、日本ハムから巨人に移籍した小笠原道大選手(ガッツ)の存在が大きく関係している。

小笠原選手はこの移籍で野球ファンに畜生とみなされ、批難するスレッドが立てられた。

畜生っぷりに鬼畜さを強調したカッスという架空のキャラが生み出されるのですが、これはもはや小笠原選手とは関係のないキャラクターだ。

細かい経緯は省略するが、こういった流れで「カッスはぐうの音もでないほどの畜生だな」とコメントされたことが元ネタになるそうだ。

45dream
そんな話があったんかいな!

これが「ぐう畜」と略され「略しすぎだろw」とウケて、さまざまなスレで使われるようになり、そこからの派生で、対義語である「ぐう聖」が生まれたのだ。

ぐう聖 の例文

ぐう聖を使った例文は

「死球をぶつけたけど、全然怒ってなかった。。ぐう聖やなぁ」

「先輩が全部食事の会計だしてくれたよ!ぐう聖!」

「ミスしたけど、監督は許してくれた!ぐう聖すぎるわ!」

ポイントは相手の優しさや人徳に対して使っている点。

「神様、仏様、稲尾様」ではないが、拝みたくなるような人物や素晴らしい振る舞いに対して使うのが正しい使い方だ。

稲尾和久
1937年6月10日-2007年11月13日右投げ右打ち 投手 西鉄ライオンズの黄金期を支えた伝説の大投手 通算成績 756登板 276勝137敗 防御率1.98  1958年巨人との日本シリーズで西鉄が逆転優勝し第3戦以降5連投し26回連続無失点。「神様、仏様、稲尾様」の見出しが地元新聞に踊った。1961年にはシーズン42勝を記録。

ぐう聖になるためには

「自分もぐう聖になりたい」と思う人は具体的にどのような行動をとればいいのか。

どんな人に対しても思いやりをもって平等に接する。

ついつい人は苦手な人がいたり、自分と波長が合わない人に対しては距離を取ったり、キツイ行動を取ったりする傾向があるが、分け隔てなく接することで周囲からの評価が上がり、信頼されて頼りになる存在になっていくはず。

他人に迷惑をかけない。

ぐう聖になることだけではなく、やはり基本的な人間としての最低限のマナーを守る必要がある。

人に嫌なことを押し付けない。公衆の場で大声を出さない。ごみを散らかさない等、人に迷惑をかけていれば、ぐう聖になるどころか、社会人としての信用を周りから得ることはできないだろう。

まとめ

●ぐう聖とは、「ぐうの音もでないほど聖人」を略したネット用語
●「ぐう聖」の元ネタは「ぐう畜」であり、その対義語として誕生した言葉
45dream
ぐう聖な人になりたければ、見返りを求めずに人を助け、他人に迷惑をかけないように振る舞うべし!

ネット用語から新たに生まれた言葉である「ぐう聖」。

その意味は、「言葉にできないほど素晴らしい人」とあるのだが、人間関係がより複雑いなってきている現代においてとても大事な要素だとも言える。

コロナ渦以降、時代が「人と人との距離」を遠ざけている。

他人の優しさに触れる機会も減った。だからこそ、「今、目の前の人にしてあげられる最大限の思いやり」がほかのどのような事よりも価値が出てくる時代に突入したと思います。

「あの人、ぐう聖やわ」そう言われることが、何よりもの賛辞という時代になった気がする。

この記事を書いた人

「45歳からのYouTuber」45dream Powered by kokeisansyo_tv

” がんちゃん “ 大阪府出身

上場企業管理職➡43歳からYouTuber

PC / 撮影 スキル 知識ゼロから3年半で登録者数 7,500名を達成!。

2022年に株式会社 虎渓三笑TVを設立。代表取締役兼CEO

サラリーマン+現役YouTuber+経営者の三足の草鞋を履く

  • 動画編集
  • SNSマーケ / Webマーケ
  • BLOG・ECサイトと幅広く業務を展開。

某CS放送にてCM出演の経歴あり。

スポーツ紙にECサイトの広告掲載をするなど、 メディア活用に強み。

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