常廣羽也斗 投手 は今年の全日本大学野球選手権で優勝候補の明治大学と決勝戦で登板しました。
明治大学打線は3番に好打の3年生である宗山選手、4番に強打の上田希由翔(きゅうと)選手がいる強力なチームです。
青山学院には失礼ながらも誰もが明治大学有利と見ていた決勝戦、先発登板した青学の常廣投手が見事に明治打線を完封勝利しました。
一気に全国区へ名前が広がった注目の大学生ナンバーワン右腕というワケで今回は
青山学院大学の常廣羽也斗(つねひろはやと)投手について注目してみました。
常廣羽也斗 投手の経歴
常廣羽也斗 投手は大分舞鶴高校で1年の夏と3年夏の大分大会ベスト4が最高成績で甲子園出場はありません。
その後、プロ入りを目指して青山学院大学へ、自ら志願して入学します。
青山学院大入学当初は春のシーズンがコロナ渦で中止となり登板はなし。
2年生の春の開幕戦、東洋大との試合で8回からリリーフで初登板を果たします。
2イニングを無安打2奪三振と、無難なデビューでしたが当時はまだ球速が140㌔後半しか出ずに打ち込まれることも多く、防御率も6試合で7.36でした。
無理な投球フォームから故障
当時の常廣投手は上半身のチカラだけで投球しており、どうしても下半身主導の投球ができず、壁に当たっていた時期でもありました。
ついに常廣投手は腕のチカラだけで投げてきた投球フォームに無理がたたり、故障してしまいます。
そして故障が明けた3年生の春のリーグ戦、開幕戦は地元の大分県で東都大学リーグは開催されました。
しかし、常廣投手はノースローで、地元凱旋登板とはならず屈辱を味わいます。
下半身主導のフォームへ修正し飛躍へ
2021年4月12日 その開幕カードの後の中央大学戦で常廣投手は3番手としてリリーフ登板します。
この試合から常廣投手は下半身主導の投球フォームになり、5回2/3を投げて打者22人に対し球数87 被安打2 奪三振6 四死球3 無失点の好投を見せます。
なお、この試合に登板中、常廣投手は右足内転筋を痛めて途中降板しています。
しかし、この故障は上半身中心の投球から下半身を使った投球へと変わった証拠であり、常廣投手にとってその後の飛躍的な活躍の分岐点となる登板となりました。
2021年秋のリーグ戦では8試合に登板し2勝1敗 防御率0.30という驚異的な数字をマークし4年生になりました2023年春のリーグ戦では6試合で3勝0敗 防御率1.44
さらに全日本大学野球選手権大会では優勝候補の明治大学相手に9回を10奪三振で完封勝利をおさめ、青学は優勝します。
これで一気にドラフト候補だった常廣投手の名が全国区へと広がり、ドラフト1位候補と言われるまでになりました。
常廣羽也斗 投手の特徴
①楽天の岸投手のような投球フォームから繰り出すアウトローのストレートは伸びがありバッターの手元でさらに一段と伸びる印象があります。
②最速153キロのストレートにスライダー・チェンジアップ・スプリットを投げ分けます。
③選手権大会の明治大学との決勝では9回を126球で投げ切っており、下半身を使った無理のない投球フォームから、試合の終盤になっても球威が落ちないのが常廣投手の魅力です。
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常廣羽也斗 投手 上位候補となる理由
一気に全国区に名前が広がっただけではなく、常廣投手が上位候補としてリストアップされる理由は下記のような事が考えられます。
①その将来性もさることながら、ピンチなるとギアを上げることができ、リリース時に一瞬だけ力を入れるような伸びのある勝負球が打者にとっては打ち辛いという点。
②投球フォームのバランスが格段に良くなっているので、プロでも充分に通用する実力が伴っているという点。
③ストレートの伸びにプラスして緩急を使った投球ができるので長いイニングを任せられるという点
こういった点が挙げられます。
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まとめ
150キロ前後のストレートは剛速球と言うよりは伸びのあるストレートで、それに加えて同じ高さの球筋からくるフォークは高速フォークで140キロ前後あります。
真っすぐに角度もありますので、ちょっと同じ大学生では常廣投手を打てるバッターというのはいないんじゃないかな?と思わせるレベルです。
今季のドラフト会議で果たして、何球団がこの常廣投手に指名に行くのか、今から大変楽しみであります。
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