2段モーション 中日 柳裕也の投球が無効になる 足が静止 なぜ2段モーションがだめなのか?

2段モーション で投球動作の静止を指摘されるという珍しい場面があった。

2023年9月24日 中日-阪神 23回戦 バンテリン

0-0の7回表 中日の先発・柳裕也投手(29)の投球をめぐって試合が一時中断されるシーンがありました。

0-0の七回、先頭の小野寺にカウント0-2から投じた3球目、外角のカットボールはボールと判定された。その直後、岩下三塁塁審が柳に対して何かを指摘。直後に審判団が集まって協議し、投球の無効を宣告した。

2段モーション 三塁の岩下塁審が見抜く

場内アナウンスで岩下塁審は「投球動作が静止したと判定しましたので、ただいまの投球を無効とし、カウントを2ストライクに戻して試合を再開します」と説明。足を上げた際に時間をおいたことが“静止”と判定された。

中日・柳裕也の投球が無効となる珍場面 阪神・小野寺への3球目で「足が静止」

2段モーション とは

2段モーション とは1度上げた足を上下したり、停止する投球フォームの事です。

投球動作の中で全身が完全に静止すると反則投球になります。

しかし、軸足が体重に乗っているか確認するために、足を上げてからワンクッションおくような投げ方をする投手がいます。

これが2段モーション投球です。

2段モーション 指摘を受けた過去の投手

プロ野球投手で過去に2段モーションと指摘され、フォーム改造をしなければいけない投手がいました。

2段モーション

・三浦大輔 投手 (現DeNA監督・元 横浜)

・岩隈久志 投手(元 楽天イーグルス)

・藤川球児 投手(元 阪神タイガース)

・菊地雄星 投手(元 埼玉西武ライオンズ)

特に菊池雄星投手は2017年のシーズン途中に2段モーションを指摘され、フォーム改造を余儀なくされました。

投手が有利なのか?3つのメリット

2段モーションは投手にとって有利なのか?主なメリットを3つあげてみます。

①バッターのタイミングをずらせる

②力強いボールが投げれる

一度上げた足を停止することでタメが作れるために、球速や球威のアップが可能になります。

③コントロールが安定しやすい

軸足にしっかりと体重が乗ってからの投球になるために、身体のブレが少なくなり、投球が安定します。

2段モーション 2018年から国際基準になり判定基準が変更されている

2段モーション は日本では40年ほど前から独自の注釈として「動作を途中で止めたり、変更してはならない」というルールに違反した場合も反則投球と定めていました。

走者なしなら「ボール」、走者ありの場合は「ボーク」を宣告していました。

2006年シーズンから、スムーズな投球動作を行わないことで打者に不利益な影響を与えると考えられ、2段モーションが反則投球になりました。

そこでプロ野球でも二段モーションによる反則が厳密に取られるようになりましたが、審判によってボークの基準にばらつきがあったのも事実です。

多くの投手が投球フォーム変更を余儀なくされましたが、2018年にはプロ、アマ合同の日本野球規則委員会の公認野球規則で投球動作の2段モーションを反則投球とする日本独自のルールが削除されました。

その理由としましては

・2段モーションの判定基準が統一されていない。

・WBCなど国際ルールでは禁止されていない。

以上のような事が考えられます。

2段モーションに関する解釈
国際基準に合わせるという事で、ひどい場合は注意となるが、罰則は受けない。走者を置いた場合は従来通りボーク。

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まとめ

2段モーションとは、投球動作に入ってから足を上下させたり、途中で静止される事を指します。

2018年からは国際基準に合わせるという事で、2段モーションに関して厳しかった日本の野球も、判断基準が緩和されることになりました。

ひどい場合は注意となり、(今回の柳の投球)走者がいる場合はボークとなります。

この記事を書いた人

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